栽培⾯積：約520平⽶キロメートル

⽣産量：約5.2万トン

標⾼：376m-3306m

年間降⽔量: 1487-1780mm

年間平均気温：15-20.2℃

年間⽇照時間：1874-2229 h

プーアル市は雲南省⻄南部に位置し、温暖湿潤気候の影響で降⽔量が豊富で、気温も穏やかです。起伏の多い地形ですが、プーアル市周辺地域の平均標⾼が⽐較的に低いため、カップ表現としてボディーが重く、ナッツやキャラメルのような穏やかなフレーバーが多いです。特に深い焙煎度の場合、クレマの形成によって⾮常にコクのあるコーヒーを楽しむことができます。少し標⾼の⾼い産地に⾏くと、アシディティが明確になり、バランスの取れた飲みやすいコーヒーが多くあります。プーアルは現在雲南省でコーヒー⽣産量が最も多い地域です。

栽培⾯積：約75平⽶キロメートル

⽣産量：約0.82万トン

標⾼：497m-2603m

年間降⽔量: 1375-1600mm

年間平均気温：19.6-21.2℃

年間⽇照時間：2048.6 h

厳密に説明すると、孟連⾃治県はプーアル市に管轄されていますが、優秀なスペシャルティコーヒーが続々と出ているため、知名度がどんどん⾼くなっています。毎年雲南で⽣⾖の⼤会が⾏われていますが、いずれの項⽬の上位には必ず孟連の農園の姿が⾒えます。当地では栽培⽅式と精製処理をきめ細かく管理し、設備更新も頻繁に実施されている故に、スペシャルティコーヒーの品質が雲南最上級ランクに位置されています。総⽣産量は多くありませんが、専⾨性の⾼い管理⽅法によって品質は⾮常に安定しています。カッピング(SCA⽅式)で85点以上取るコーヒーもよく出回っています。

栽培⾯積：約170平⽶キロメートル

⽣産量：約2.8万トン

標⾼：640m-3781m

年間降⽔量: 1300-2100mm

年間平均気温：14-18℃

年間⽇照時間：2334.5 h

昔からコーヒー産地として⻑い歴史を持っている産地で、雲南省でブルボンやティピカ、カトゥーラなどの品種が最も栽培されている地域です。潞江垻地区周辺の農園が⾮常に上質なスペシャルティコーヒーを⽣産していましたが、ここ数年取引価格の下落の原因で多くの農園がコーヒー栽培をやめ、他の農産物に移りました。産地全体の平均標⾼が⾼いため、昼夜の温暖差が⼤きく、明るい酸味が形成しやすくなり、とてもフルーティーなフレーバーを感じることができます。

栽培⾯積：約366平⽶キロメートル

⽣産量：約1.69万トン

標⾼：450m-3504m

年間降⽔量: 1200-1750mm

年間平均気温：17.2-19℃

年間⽇照時間：1894-2261 h

臨滄市は雲南省の⻄南部に位置しています。⻄に徳広や保⼭に接し、⻄南部分はミャンマーと接近しています。複雑な地形を持ちながら、地域内に瀾滄江(らんそうこう)が流れているため、霧などの形成による⽴体的な微気候(Microclimate)がコーヒー栽培に適しています。そのおかげでコーヒーの品質が毎年安定で、⽣産量も年々増えています。まろやかなフレーバーが特徴で、精製処理技術も先端であり、特に近年多くのスペシャルティコーヒーのマイクロロットや実験性発酵がここで実施されています。

栽培⾯積：約96平⽶キロメートル

⽣産量：約0.5万トン

標⾼：477m-2429m

年間降⽔量: 1193-2492mm

年間平均気温：18.9-22.9℃

年間⽇照時間：2293-2412 h

独特な少数⺠族⽂化を持ち、特⾊のある観光地としてよく知られていた⻄双版納ですが、トロピカルフルーツやラバー製品のほか、コーヒー栽培も⾏われています。雲南省最南部に位置しているため、⻄と南にミャンマーとラオスと接しています。全域に渡るメコン川の周辺に原⽣林も広く存在しており、盆地と⼭、そして熱帯⾬林気候に基づく豊富な⽔源、その全てが⻄双版納の豊かな環境を作っています。年に通して季節の移り変わりがなく、⾬季と乾季だけとなっているため、標⾼の⾼いところでも霜による被害が発⽣しません。そのような⾃然環境において、最近少しづつスペシャルティコーヒーの産出も開始されています。これからも期待できるでしょう。

栽培⾯積：約200平⽶キロメートル

⽣産量：約2万トン

標⾼：800m-3404m

年間降⽔量: 1376-1649mm

年間平均気温：18.3-20℃

年間⽇照時間：2281-2453 h

デーホン地区は典型的な南亜熱帯⾬林気候を有するほか、地形的にも独特です。南から北⻄まではミャンマーと接し、北にはチベット⾼原から延びてきた⾼黎貢⼭(Gaoligong Mountains)が存在しているため、全体的に⾼⼭盆地となっています。今までは中国最⼤級のインスタントコーヒーの⽣産地として知られていたのですが、近年スペシャルティコーヒーの⽣産も始まっています。中に1600m以上の位置を中⼼にオーガニックで栽培している農園が多いです。